会長挨拶

ご挨拶


第21回日本褥瘡学会東北地方会学術集会 会長
三浦 奈都子
(岩手県立大学看護学部)

 このたび、第21回日本褥瘡学会東北地方会学術集会を2025年7月12日(土)に、岩手県盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)において開催させていただくことになりました。第21回の大会長という大役を拝命し大変光栄に存じます。ひとえにご関係の皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。


 日本褥瘡学会東北地方会は2004年に設立され、東北地方における褥瘡や創傷管理に関する教育、研究、専門的知識の増進普及を図り、褥瘡の予防および医療の向上と充実に貢献すること目的に活動してきました。岩手県での開催は6年ぶりとなります。

 褥瘡及び創傷管理・予防の分野では、2010年に厚生労働省が「チーム医療の推進について」の報告書をまとめる以前より、多職種が連携しチーム医療が実践されてきました。そこで、第21回日本褥瘡学会東北地方会学術集会のメインテーマを「褥瘡ケアのインテグレーション」としました。インテグレーションは「まとめる」「統一・統合する」といった意味があります。岩手の地で各界の皆様が一丸となり、日夜取り組んでいる臨床実践や研究成果を共有し、まとめ上げていこうという想いを込めました。


 特別講演は、岩手を中心に国内外で活躍されている現代アート作家の松嶺貴幸氏をお迎えし、夢を実現した取り組みについてお話しいただきます。松嶺氏は、岩手県雫石町出身で、高校時代にフリースタイルスキー中の事故で頸髄を損傷後に車椅子ユーザーとなりました。現在は、岩手県紫波町に新たな拠点を設けて、様々な作品を世界に発信しています。

 その他、シンポジウム、ハンズオンセミナーを企画しました。現在、ニューヨークタイムズ紙が選ぶ2023年に行くべき52か所に選出された盛岡に皆様をお迎えするために、実行委員一同鋭意準備を進めております。

 第21回学術集会も現地開催はもちろんのこと、オンラインも併用したハイブリッド開催を予定しています。コロナ禍により促進されたICTを活用し、どこにいても東北地方会に参加できる環境を整え、皆様をお迎えできればと思っております。

 多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。